下へ行く程芸術性が増します。

これらは中学時代からの強敵が、中学の授業で描いたデッサン画です。
これらをこのまま埋もれさせるにはあまりに惜しいと考えたので、本人からお借りしました。



まずは軽いジャブから。
ART1

首が90度左に曲がっています、誰かに首を折られたのでしょうか。
しかも服にツギハギがある上に、顔に青筋があります、どうやら怒っている様です。
しかしこのモデルはこれほどレベルの高い作品のモデルになれたのだから、
怒れる立場にはないと思います。



次は女性。
ART2

首がもげそうになっています、それなのにこの冷静な顔はどうしたことでしょう。
その上左手がありません、なのに釣竿の様なモノを持っていて、何かを釣っています。
彼はこんな女性をモデルにしたのでしょうか、それとも彼女の心理状況を
大胆な構図で表現したのでしょうか、凡人の私にはさっぱり分かりません。
よく見ると自ら「ピカソ作」などと書いているので、おそらく後者ではないのでしょうか。
しかし彼の方がピカソの作品より遥か高みに達していることは、
いずれ歴史が証明してくれることでしょう。



3人目は正面の構図。
ART3

また首が90度曲がっています、しかも足首まで曲がっています。
よく見ると帽子を被っている訳でもないのに、何故か頭が出っ張っています。
訳が分かりません、彼は何を表現しようとしたのでしょうか。
と、そんな凡人の稚拙な質問に彼はキチンと答えてくれています。
口を見ると「ポイント」と書かれていて、モデルがヨダレを垂らしているのを
分かりやすく示してくれています。おそらく彼はこのモデルの幼稚な心を
即座に見抜き、それをキャンパス上に再現しようとしたのでないでしょうか。
それを親切にも「ポイント」と書くことで、我々凡人にも察する事が出来る様に
してくれている、そこに決して凡人には理解されない天才の苦悩を感じずにはいられません。



急展開の4作目。
ART4
酷過ぎます。足首は折れ、髪の毛は中途半端に切り損ない、目に見える程の
鼻息を噴出しています。しかも頬がこけ、服はツギハギだらけ、
これだけでも十分に貧乏人に見えるのに、わざわざボタン部分に貧乏人などと書かれています。
これは貧乏人と言うよりは廃人にしか見えません。
何故こんな壮絶な作品になったのでしょう。
これは今まで以上に推測でしかないのですが、壮絶な程の貧乏人の絵を描くことによって、
このモデルが金銭的に貧しいのではなく、心の方が貧しいと言う事を表現したかったのではないでしょうか。
もしかすると深い意味は無く、ただの個人的恨みをキャンパスに込めたかったのかもしれませんが。
どちらにせよ天才の仕事ですね。



最後の作品。
ART5
これはおそらく人間ではありません。首が異常に長く、左右の手の形状や長さが著しく違います。
額は割れて出血しており、失禁している様にも見えます。
服のツギハギは、このモデルが怪我をした際に出来たモノかもしれません。
なのに異様な笑顔で笑っています、何がおかしいのでしょう、頭がおかしいのでしょうか。
残念ながらこの作品からはそれらを推測する為のヒントが
全く見当たらない為、私如きではこの芸術を理解することは出来ません。
後頭部の髪の毛が寝癖の様になっているのが確認出来ますが、
これに何らかのメッセージがあるのかもしれません。
私はこの奥深すぎる芸術のジャングルを、一生をかけて探検する事になるのでしょう。



とボロカスに書いていますが、相手から無理矢理取り上げてバカにした訳ではなく、
確実に真面目に描いていないモノ(見れば分かるけど)だけを選んで使わせていただいてますので、
イジメだと思われた方は違いますのでご安心下さい、私はイジメは大嫌いですので。




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